2017年9月30日土曜日

ハンガリーのスカート?

 スカートともう一つ、とりっくまさんがやりたいと言っていたゲーム【ウルティ】。
 ウルティはハンガリーで人気のトリックテイキングゲームで、ドイツのスカートと同じく3人専用。カード構成も同じで、ルールも共通点が多い。ビッドをしてゲームという流れや2枚の伏せ札を使うこと等、まさにハンガリーのスカートという感じだ。

 スカートと違うのは、2枚の伏せ札を手札に入れ、自分の不要なカード2枚を捨て札にして次のプレイヤーに回したり、ビッドが一巡ではないところだ。ボードゲームのセブンワンダーのようなカードドラフトのおかげで、自分の手札を強化することもできるし、他人の捨て札を見て、そのプレイヤーの手札を推測することもできる。
 やはり非常に複雑なゲームなのだが、スカートを理解しているとなんとかプレイできるゲーム。それを前回のスカート3人組でプレイすることになった。


   なぜウルティか。それは「トランプゲーム大全」という、トランプゲームのバイブルのような本の著者が、このゲームを推薦しているからだという。とりっくまさんもapricatさんもこの本を持っているので、共通認識らしい。ちなみに私はこの600P強の本を持っていない。信心深さが違うのだ(笑)。
 とりっくまさんは「トランプゲーム大全のゲームを遊びつくす」のが目標の一つだという。そういう目的でトランプ会を催すのも面白い。私も付き合いまっせ、とりっくまさん。

 さて、今回は梅田のとある貸会議室でプレイ。トランプさえあれば遊べるので、机と椅子だけの部屋で十分だ。


 ウルティはスカートのようなアプリがないので、私ととりっくまさんは初プレイ。しかしapricatさんは、以前オンラインでこのゲームをやったことがあり、インストを兼ねてプレイ指導をしてくれた。ルールブックだけは分からないところも知ることができ、ありがたかった。
 9ディールプレイしたが、捨て札をどうするか等の悩みどころも多く、ビッドも非常に考えられていて、何度も「これはすごいゲームや」と口にしていた。ゲーム結果はapricatさんが終盤取戻したものの、序盤のオープンベトリ(手札を公開して全トリックをとらない)の失敗がひびき、コンスタントに勝っていた、とりっくまさんの逃げ切り勝ち。
(結果/とりっくま:16 apricat:-8 自転車人:-8)

プレイ後のとりっくまさんのツィート引用:トランプゲームのウルティを遊びました。ビッドする度に手札が変わるところが新しい。今までやった中で一番面白いトランプゲームです


 最後に前回の復習として【スカート】を5ディール。今回も最初から好調のapricatさん。4ディールで目で意を決してソロイストになった私に対し、残りの2人が絶妙のコンビネーションで防御。私を破ったときの2人の笑顔、憎たらしかったなぁ。ぐっと奥歯を噛みしめ、リベンジを誓ったのである。
(結果/apricat:201 とりっくま:0 自転車人:-36)

2017年9月17日日曜日

22、99という数字名のトランプゲーム

●京のボードゲーム会 第24回


 主催者の所持品の【おうちでトランプ】という本が、京のボードゲーム会の受付にいつも置かれている。その中の【トゥエンティ・トゥー】という、主催者の奥さんが気に入っているゲームを教えてもらう。


 トゥエンティ・トゥーはトリックテイキングゲームの「5本のきゅうり」と大富豪を合わせたようなちょっと変わったゲーム。手札は7枚スタートで、1枚または複数出しでカードを減らしていき、最後の1枚で大きさを比べ、一番大きいカードを出した人が敗者になるというもの。そのカードの数字が失点になり、次ラウンドの手札枚数になる。複数ラウンドやって合計22点を超えたら負けというルール。


 写真を撮り忘れたので、スコア表を。私は3ラウンド目には既に18点、相撲で言えば徳俵に足がかかった状態でそのまま6ラウンドまで持ちこたえたのだが、7ラウンド目で沈没。主催者の奥さんが13点で1位。どうやれば勝てるのか分からない不思議なゲームだったが、面白い。とても楽しめたので、違う人数でもやってみたい。

 負けたままでは気が済まなかったので(笑)、次は私の説明で【ナインティ・ナイン】を。ナインティ・ナインは先日プレイしたミニミゼールと同じくデビッドパーレットの代表作。切札ありのトリックテイキングゲームで、ゲームの最初に自分が何トリック取るかビッド(予想)し、ビッド通り取れれば得点になる。ビッドの仕方が特徴的で12枚の手札のうち3枚を伏せて秘密裡に行う。


 どれだけ相手がビッドしているのか、最後までわからないし、伏せ札が多いので思い通りにトリックが取れない。私は何度やってもビッドが当たらないし、当たったと思えば全員成功で点が伸びなかった。6ディールプレイし、ここでも主催者の奥さんが95点、主催者の娘さんが87点と接戦、それに対し私は22点で完敗。私だけが経験者だったのに。下手の横好きって言わないで!



 ボードゲームでは、エルフェンランド、にわとりの追いかけっこなど、ちょっと懐かしいものをプレイ。自分の記憶脳がかなり退化していることにも気付いた。

2017年9月8日金曜日

中津ぱぶり家でハーツ

 中津ぱぶり家(なかつぱぶりか)というフリースペースで行われたボードゲーム会に参加。【中津ぱぶり家】は昭和な雰囲気のあふれる商店街の空き店舗を利用した場所で、ボードゲームだけでなく様々なイベントに利用されている。当日も別階で映画サークルの集まりがあった。大阪の中心部とは思えない、ちょっと不思議な空間。



 このボードゲーム会に参加したのは、主催者のサンジィさんにお会いするため。9月3日にスカート会を行ったトイラボサロンの店主さんが、「トランプゲーム大全を持ち歩いている人」として紹介してくれたからだ。
 実際にお会いして聞いてみると「大全」は持っていないとのこと。しかしトランプゲームは好きだということで、私の持ち込みトランプで5人の変則ハーツ(ブラックレディ)をゲーム会の最初にプレイした。



 5ディールほどの短いゲームだったが、初めてプレイした人にも気に入ってもらったようで良かった。結果はほとんど失点をとらなかったサンジィさんの勝利。やはりトリテは強そうだ。

 その後は、懐かしい大阪がテーマのモノポリーを。京橋周辺を買い占めて小銭を稼いでいた私がなぜか勝利。最後に最近話題のファーストクラスも初プレイ。楽しかったが、こちらは断トツ最下位。



 トイラボ店主さんのちょっとした勘違いのおかげで新しい出会いがあり、楽しい夜だった。このフリースペースも気に入ったので、また遊びに来よう!

2017年9月3日日曜日

とりっくまさんの一言で…。第1回スカート会

 6月の第1回のトランプ会の後、今後どんな会にしようかと思い、とりっくまさんに「これからどんなゲームがしたい?」と質問をしたところ、「スカートとウルティがやりたい」という返答。私は「やりましょう」言ったものの、どちらも知らないゲームだ。
 そこで、まず【スカート】のルールを調べてみたが、とても難解、複雑ですぐには理解できない。アプリがあるというのでそれもやってみたが、チンプンカンプン。


 私は草場純さんの著書「夢中になる!トランプの本」に紹介されているような、シンプルで考えどころのあるゲームが好きなので、こんなマニアックなゲームを覚えようと思ったことがなかった。たとえ覚えても遊び相手が見つからないやろうし…。
 ただ、とりっくまさんに「やりましょう」と言った手前、何とかしなきゃということで、スカートのやさしい解説等を求めてネット検索を。いくつかの解説サイトが見つかり、少しずつ理解することができた。そして検索中に次のような文章が目に飛び込んできた。

【SKAT】 トランプ・ゲームの最高峰 【スカート】
 極めて論理的に構成されたルールで、和製ナポレオンを上回る面白さがたった三人で味わえる。的確なプレイを要求されながらも柔軟性があり、しかもコントラクト・ブリッジ程には熟練を要しない。これほど優秀なトランプ・ゲームでありながら、日本における競技人口の少なさは、正に国家的な損失だと思われる。この憂慮すべき状況に対して、私はここに「スカート普及委員会」を設立する。賛同者を求む!!


 トランプゲームの最高峰…、国家的な損失…、スカート普及委員会…、えらい文章やなあと出所を探ると、10年ほど前にmixiで書かれたもの。書き手はスカート以外にも多くのトランプゲームやボードゲームについてmixiの日記に書かれているapricatさんという人だということが判明。メールをしてみたところ、関西圏の人らしい。やりとりをするうちに、「じゃあ一緒にスカートをやりましょう」ということに。
 とりっくまさんとの最初のやりとりから2か月経っていたので、私もルールを理解し、アプリでも時々勝てるまでにはなっていたので、3人でスカート会を開くことになった。


 と、前置きが長くなったが、場所はトイラボサロン。apricatさん、とりっくまさん、私の3人で第1回スカート会が始まった。この日のためにスカート専用カードを購入、手作りのビッドボードも作製し、準備万端。3人ともルールは把握できていたので、さっそくプレイ開始。
 ただ対人プレイは初めてだったので、少し戸惑いもあったが、ゲームの進行等の細かい部分はapricatさんに教えてもらいながら、4時間で19戦のゆっくり目プレイ。


 スカートは、1対2で戦うトリックテイキングゲーム。1人(ソロイスト)で2人を相手にしなければならないので、計算だけではなく度胸も必要。負けると失点が2倍になることもあり、アプリで慣れてきていた私も、ソロイストになる時のドキドキ感が半端ではなかった。その分勝てた時の喜びは大きく、やはり対人プレイに勝るものはない。

 19戦中ソロイストになった回数は、とりっくまさん9回、apricatさん7回、私は3回。私のチキンぶりが目立った。結果はapricatさんの余裕の勝利。私は2位だったが、このゲームを一番楽しめたのは、勇気をもって9回ソロイストになった、とりっくまさんに違いない。
(結果/apricat:836 自転車人:479 とりっくま:-184)

 スカートは、ルールが難解なために「大阪でスカートやるのはこの3人だけちゃうか?」という冗談がプレイ中に出ていたくらいマイナーなゲームだ。
 しかしドイツの国民的ゲームと呼ばれているだけあり、とても面白く、戦略的なゲームだった。大げさだが、一生もののゲームに出会えた気がする。

 そんなゲームを覚えるきっかけを与えてくれた、とりっくまさんに感謝!